海外で友達を作ろう!〜行く前から作ろう編:前編〜
バックパックの目標の一つとして「友達100人」を掲げた後、ある事に気付きました。
いや、行く前から友達作っちゃいばいいんじゃね?と
世はまさに大SNS時代。会ったことのない人と友達になることなど朝飯前。うまくいけば現地のことについて教えてもらえたり、あわよくば案内してもらえたりするというおまけつきです。
そしてもう一つ
貧乏学生でもある私は、旅先で日本の製品を売って旅費をまかなえないかと画策していました。
いや、売るというと語弊があります。ビジネスとなると制度や法律の壁があるので、あくまで知り合った人に持ち物をプレゼントして、その結果お礼をもらうこともあるかもしれない。というだけです。ビジネスではありません。ビザとか取りません。
しかし現地の人が何を欲しがるかを見極めるのは膨大な知識とセンスが必要でしょう。そこで思いつきました。
事前に注文を取ることができればぼろ儲け確実じゃないか?と。
いやいや、注文を取るというのは語弊がありましたね。あくまで海外の友達が欲しがっているものを持って行ってあげて、もしかしたら友達はお礼をしてくれるかもしれない。それだけの話です。断じてビジネスではありません。断じて。
効率的な方法を考える
しかし、ただでさえ危険なSNSでの出会い。それも外人となると中々ハードルが高い。信用できる人とピンポイントで繋がるにはどうしたらいいだろう…
その時、高校の時の友人である人格破綻者のS君が頭に浮かんできました。
彼は以前タイに行き、友達の友達であるタイ人と遊んで友達になった、と自慢していたのです。
人格破綻者のSとすら友達になったその人なら、きっと信用できる人なのではないでしょうか。そして友達になれるのではないでしょうか。
友達の友達が友達ということは
友達の友達の友達も友達のはずです。帰納。
早速Sに連絡します。
即返信。持つべきものは友ですね。
しかもその友というやつがこれから100人も増えるというんだから、テンションの上昇は天井知らずです。
ぺらぺら!
言うことなしですね。ちなみに名前はMさん。
もちろん直接連絡します。
すぐに話を通してラインの連絡先を教えてくれました。
というか、タイでもライン使うんですね。
さすがライン、世界を掌握している。
Mさんがどんな人か教えてもらってから連絡したかったのですが、Sはバイトに行ってしまいました。
しかたないのでラインのアイコンからMさんの雰囲気だけでも掴むことにします。
どんな人なんだ…?
王族かな?
しかもどっちがMさんかわからないやんけ!
しかし服に書いてあるこの文字は…
イニシャル?
ということはこっちか?
王か?王の方なのか?
どんな奴でも友達になってやろうと思っていましたが、あまり高貴なお方となると話が変わってきます。
少しの粗相で首が飛ぶ可能性も視野に入れなければなりません。
しかし、Sに確かめるという策を失った僕は特攻隊さながら。腹をくくって本人にラインを送ります
すると
早っ!返信早いよMさん!
仕事は無いんでしょうか?タイは日本より2時間遅いから今は9時半。
仕事はこれから?
休み?
それともまじで王だからヒマなのか?
いずれにしても、知らない外国人への返信がこの早さって衝撃です。僕だったら共通の友人であるSに素性を詳しく聞いたり、「外人 LINE 注意」でググったり、長めの睡眠とワンランク上の食事で英気を養うなどして、なんやかんや3日後くらいまで返信を渋るでしょう。王族、恐るべし…
いきなり連絡した外国人の僕に、タイの化粧品事情を詳しく教えてくれます。この人は良い人に違いない。
ここで、距離を縮めるために21世紀三大発明の一つスタンプを使ってみます。
Japanese Kawaiiの代表、
Shibainuです
さて、反応は…
あ!wです!草!
タイ人草生やしてきました!
タイでもwを使うのでしょうか?それとも彼(彼女?)が日本に精通していて僕に合わせてくれているだけか…?
謎は深まるばかり。
すごい気を使ってくれます
こんなに親切にしてくれて、本来ならとてもありがたいのですが、、、
今俺が訊きたいのは旅の忠告じゃねえ!何を買ってくれるかなんだよ!
おっと、買ってくれるか、というと語弊が(略)
その旨を遠回しに伝えます。
ルアンパバン…ラオス北部にある世界遺産の街で、今人気の観光スポット
警戒されている
完全に警戒されています。「え、私達さっき知り合ったばっかりなのに…」そんな心の声が聞こえてきます。正直がっつきすぎた。
しかし、この時点ですでにこの交渉に1時間半もの時間を費やしています。手ぶらでは引き下がれません。
慎重に巻き返しを図り会話をつづけていくと
え!
““友達紹介””
やったー!
金ヅルが芋づる!
友達の輪が広がる!
しかしすぐに思い直しました。
これ面倒くさくなって厄介払いしたいだけではないか?と
それならまだ良い方です。
もしかしたら地元のヤクザ的な人に紹介されてしまうのかもしれません。
省みてみれば、僕は突然連絡してきた馴れ馴れしくて無知で、しかも物を売りつけようという日本人…始末されて当然かもしれない…
ここへきて恐怖が芽生え始めました。
――会いに行ったら殺されるかもしれない――
しかし、ただの考えすぎかもしれない。今はまだ判断できません。
とりあえずは警戒していることを悟られないように対応しましょう。
純粋さを前面に出します
返信が2回連続「ん」て。やっぱり面倒くさがっているようです
やはりがっつきすぎたんだ…
というか初めてラインしただけで図々しすぎるよな…冷静に
僕は利益を焦るあまり人としての道を踏み外してしまったんだ…
もう諦めるしかない…
そう思ったその時
グループが作られた!
仕事早すぎ!
連絡を取っていたから「ん」になっていたんですね
しかも2人とも可愛いスタンプまで送ってきている。
・・・やっぱりいい人なのか…?
・・・でもそのフレンドリーさが逆に怪しい
・・・コンさんの反応が早すぎるのも怪しい
・・・やはり二人はグルで、演技しているのでは…?
真相はわからぬまま、次回へ続く